子どものむし歯予防

子どものむし歯は、生後10ヶ月頃から3歳頃の間に、むし歯の原因菌であるミュータンス菌が、母親から子どもへと感染することにより発症します。お母さんの唾液中に多量のミュータンス菌がいたり、子どもが甘いものを好んで食べていたりすると、より感染しやすくなります。

一度たくさんのミュータンス菌に感染してしまうと、歯みがきではミュータンス菌を減らすことができず、一生多量のミュータンス菌をかかえて生活しなければならなくなり、むし歯になりやすい体質となってしまいます。

できれば3歳までの間にミュータンス菌に感染しないことが一番ですが、ミュータンス菌は感染力が強く、感染を完全に防ぐことは容易ではありません。

多少のミュータンス菌に感染した状態でも、専門的な歯の清掃や高濃度のフッ素塗布を定期的に受けることにより、ミュータンス菌が繁殖しにくい、丈夫な歯の成長を助けることができます。

乳歯は、歯の質が柔らかくむし歯になりやすいのですが、この時期を健康に過ごすことができれば、丈夫な永久歯を育てることができます。健康な歯の成長は、子ども時代で決まります。一生使える丈夫な歯は、お母さんからお子さんへの最高のプレゼントです。むし歯を治すためだけではなく、むし歯にしないためにも、ぜひかかりつけ医に定期的なチェックをお願いしましょう。